【ブロガー】扶養内の主婦が開業届!メリット・デメリットは?提出前の注意点

ブログを始めて5ヶ月の転勤妻みなみです。
私は扶養内パート主婦ですが、この度「開業届」を出して個人事業主になりました。
「自分が開業なんて早すぎでは??」と思っていました。
でも開業について色々調べると・・・
- 主婦にも開業届をだすメリットがある
- 確定申告は意外となんとかなりそう
- 開業届は無料で簡単に提出できる
上記のことが分かり、開業することを決めました。



ただし、人によっては開業のメリットよりデメリットの方が大きいことも…!
本記事では、実際に開業届を出した私が『主婦が開業届を出すメリットと注意点』についてご紹介します。
開業届とは?


開業届は、正式には「個人事業の開業・廃業等届書」と言います。
個人が「こんな内容の事業をこの場所で始めます!」と税務署に知らせるための書類です。
開業届は「事業開始から1ヵ月以内に提出しなければならない(所得税法)」と定められています。
しかし、開業届を出さなくても特に罰則はありません。



罰則がないので、みなさん「自分の好きなタイミングで開業届を提出している」というのが実態ですね。
多くの方は・・・
- 青色申告で節税したい!
- 個人事業主名で口座を作りたい!
- 子供を保育園に預けたい!
- 自分のけじめとして出したい!
このような「開業届によるメリット」を目的に開業届を提出します。
具体的な開業届の作成手順はこちら↓↓


主婦が開業届を出す「メリット」


主婦が開業届を出すメリットは5点です。
- 青色申告で節税できる
- 個人事業主として口座開設できる
- 保育園に入りやすくなる
- 法人割引がつかえる
- モチベーションがあがる



開業届にはメリットがたくさん!!!
①青色申告で節税できる
開業届とともに「所得税の青色申告承認申請書」を提出することで、確定申告で節税効果の高い「青色申告」を選ぶことができます。
- 毎年3月に行われる所得税申告の手続き。
- 前年(1~12月)の収入を税務署に申告し、その申告額に見合った税を支払う。
- 申告方法の違いで「白色申告」と「青色申告」がある。
「青色申告」は複式簿記という複雑な記帳が必要となるので、申告作業の負担が大きいです。
しかし、簡易的な「白色申告」と比べて節税効果が抜群に高い!
- 所得税の特別控除額が65万円
(簡易帳簿でも10万円控除。白色申告なら0円)
- 赤字を3年間繰越できる
(白色申告なら繰越できない)
上記2点以外にも、家族への給与を経費算入できる等さまざまなメリットがあります。
ただし、青色申告のためには「事業所得」である必要があります。
事業所得とは、農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業その他の事業を営んでいる人のその事業から生ずる所得をいいます。
No.1350 事業所得の課税のしくみ(事業所得)|国税庁
事業というのは・・・
「事業として」とは、対価を得て行われる資産の譲渡等を繰り返し、継続、かつ、独立して行うことをいいます。
No.6109 事業者が事業として行うものとは│国税庁
「事業所得」と「雑収入」には明確な数字による線引きがないため、判断が非常に難しいです。
開業届を提出していたとしても、税務調査等のときに「事業所得の対象でない(雑収入である)」と判断されると「本来払うべき税金+延滞税」となってしまうのでご注意ください。
②個人事業主として口座開設できる


開業届を出すことにより、「個人事業主」として口座を開設することができます。
金融機関によっては、「屋号+本名」や「屋号のみ」の口座開設が可能です。



開業届を出した私の一番の目的は、ゆうちょ銀行で事業用口座を開設することでした!
事業用の口座を開設するメリットは?
- 確定申告のための帳簿作成が簡単になる
- 副業の収支を一括で管理できる
確定申告を予定している場合、事業用口座を作成しておくことで管理がとっても楽になります。
たとえ確定申告しない場合でも、通帳を見るだけで収支が一目でわかるので、自分のブログ運営を客観的に判断できます。



「まだ収入がない…」という方でも、後々の帳簿作業で困らないように早めに作っておきましょう。
個人事業主ならゆうちょ銀行で2つ目の口座開設が可能



ゆうちょ銀行がブログ専用口座にオススメと言われても、すでに我が家のメインバンクなんだよなぁ…
私のような転勤族含め、ゆうちょ銀行をメインバンクにしている方は多いのではないでしょうか?
通常、マネーロンダリング対策等の関係から「1つの銀行で1人1口座のみ」しか作れません。
そのため、ゆうちょ銀行を副業用の口座にしたい場合、プライベートの支払い関係をすべて他行に変えなくてはいけません・・・
しかし、屋号をつけた個人事業主であれば「1つの銀行で1人2口座(事業用、プライベート用)」作ることができます!
ゆうちょ銀行の場合、2つ目の口座を事業用として作成可能でした。
【事業用の総合口座】
名前:個人名(本名)
住所:自宅住所最後に「屋号」が加わる
他の金融機関については、それぞれご確認ください。



作成したい方は、余裕をもって手続きに行くことをおすすめします・・・
③保育園に入りやすくなる
子育て中の主婦の場合、開業届を出すことで子供を保育園に入園させることができます。
開業届を出せば、例え収入が0円でも立派な個人事業主。
開業届の写しが「就業をしていること」の証明になります。



子供を保育園に預けることで、在宅ワークの時間もしっかり確保することができます♪
地域によっては、継続の手続きで確定申告書のコピー等による収入の証明が必要なこともあります。
開業時は収入0円であってもいいですが、その後1年間「収入0円」では就業の実態がないと判断される可能性がありますのでご注意ください。
④法人割引がつかえる
個人事業主になると、ネットショップによっては法人割引を使えます。
- Amazonビジネス
- Dell
(パソコン・周辺機器)
私の場合は、法人割引を使ってDell(デル)のモニターを購入しました。


左側にモニターを置き、デュアルディスプレイになったことでとっても快適に!
私が購入したのはDellのPシリーズ「P2422H」です。





33,219円の商品が法人割で15%OFF!!!
ノートパソコンなども是非要チェックです。
- Dell公式【法人向け】お得なキャンペーン情報
- Dell公式【法人向け】お買い得モニタ・周辺機器
⑤モチベーションがあがる
開業届を出すと、もう立派な個人事業主です。
「お仕事は?」と聞かれたら、「フリーランス」や「自営業」と答えてOKなんです。


単純にモチベーションが上がる…!
私自身、もともと趣味で始めたようなブログ。
しかし、今回開業届を出したことによって「仕事として頑張るぞ!」という気持ちのけじめに。
また、夫からも「ブログ時間=仕事」と認められる良いきっかけになりました。
主婦が開業届をだす「デメリット」


ここまで主婦が開業届を出すメリットをたくさんご紹介しました。
しかし、主婦が開業届を出すデメリットもあります。
①社会保険の扶養を外れる可能性あり
開業届を出した場合、その事業の収益に関係なく「夫の健康保険の扶養から外れる」可能性があります。
一般的に夫の社会保険の扶養に入る基準は、「妻の年間見込み収入が130万円未満」です。
しかし、その年収の判断は夫の勤める会社の各健康保険組合によって変わります。
- 例①:
個人事業主になったら所得・収入関係なく扶養NG - 例②:
年収130万円未満なら扶養OK
(経費を引く前の収入130万円) - 例③:
所得130万円未満まで扶養OK
(経費を引いた後の収益130万円)
もし扶養NGと判断された場合、国民健康保険に加入しなくてはいけません。
国民健康保険に加入すると、収入に応じた保険料を負担することに!



この保険料が結構高い・・・
現在、夫の社会保険の扶養に入っている場合、必ず開業届を出す前に夫の健康保険の規定を確認しておきましょう。


②失業手当がもらえない
開業届を出すと、失業保険の基本手当(通称:失業手当)の対象外となります。
開業しているということは、失業手当の受給条件である「失業の状態」に当てはまらないからです。
たとえ事業収益は0円だったとしても、開業届を提出している時点で不正受給となってしまう可能性が高いです。
そのため、失業手当の受給予定がある場合は開業届の提出を慎重に考えましょう。



雇用保険に加入していない、専業主婦や週20時間未満のパート主婦の場合は特に気にする必要ありません。


③税金控除のためには青色申告が必須
特別控除65万円を得るためには、毎年3月に「青色申告」での確定申告をしなくてはいけません。



開業届の提出を悩んでいる方の多くは、この「確定申告」が不安なのでは…?
私自身、「青色申告による確定申告ができるのか」が一番のハードルと考えていました。
ただ申告方法について調べてみたところ、確定申告のハードルは意外と低い!
そこで、【確定申告の対応策3つ】をご紹介します。
- 65万円特別控除を目指す
⇒ クラウド会計サービスを利用 - 10万円特別控除を目指す
⇒ 青色申告を「簡易簿記」で行う - 特別控除を諦める
⇒ 所得に応じて「白色申告」or「確定申告しない」



開業届を提出=絶対「青色申告」という訳ではありません!
自分のできる範囲で大丈夫なんです。
クラウド会計サービスを利用する
クラウド会計サービスを利用することで、複式簿記の知識がない方でも青色申告の帳簿作成が簡単にできます。
クラウド会計サービスの利用料は意外にお手頃!
しかも、下記サービスすべて最初の1ヶ月は無料です。
※やよいの青色申告なら1年間無料!
- やよいの青色申告オンライン
:
年額8,800円(733円/月)
1年間無料お試し - マネーフォワード
:
年額10,560円(880円/月)
1ヶ月無料お試し - freee
:
年額12,936円(1,078円/月)
最大30日間無料お試し



特にこだわりがなければ、「やよいの青色申告オンライン」がおすすめです♪
青色申告「簡易簿記」でも10万円控除



収益がほとんどないのに会計サービス年額1万円は高いよ・・・
そんな方は、青色申告の「簡易簿記」で10万円控除を狙ってもよいでしょう。
実は、青色申告の中にも「簡易簿記」と「複式簿記」の大きく2種類があります。
簡易簿記 | 複式簿記 | |
---|---|---|
控除額 | 10万円 | 55万円 e-Tax申告で65万円 |
必要帳簿 | ・現金出納帳 ・売掛帳 ・買掛帳 ・経費帳 ・固定資産台帳 | ・仕訳帳 ・総勘定元帳 ・現金出納帳 ・売掛帳 ・買掛帳 ・経費帳 ・固定資産台帳 など |
確定申告 提出書類 | 青色申告決算書 (貸借対照表が不要) | 青色申告決算書 |
青色申告で55万円もしくは65万円の控除を受けるためには、「複式簿記」という複雑な記帳方法でなくてはいけません。
この「複式簿記」はかなり記帳が難しく、素人が会計ソフトを使わずに「複式簿記」は不可能です。
ただし、「簡易簿記」はお小遣い帳の延長線上。
白色申告とほとんど変わらない労力で「簡易簿記」による青色申告が可能です!
簡易簿記だと控除額は減ってしまいますが、白色申告に比べると大きなメリットがあります。
- 赤字の繰越が可能
- 10万円特別控除(白色申告だと0円)
初年度の収支が赤字の場合は、「簡易簿記」での青色申告を検討してみましょう。
参考:帳簿の記帳の仕方/税務署
所得に応じて「白色申告」or「確定申告しない」でもOK!



「青色申告」に挑戦したけどやっぱり無理・・・!
実際に「青色申告」で確定申告しようと挑戦しても無理だった…
そんな事態もあるかもしれません。
その場合は特別控除をあきらめ、所得に応じて「白色申告」もしくは「確定申告しない」という選択肢を選びましょう。
基本的には、収入なしや赤字でも「確定申告するべき」です。
しかし、所得税を納める必要のない所得の場合は「確定申告なし」でも罰則がありません。
- 給与年収55万円以下の場合:
事業所得(売上-経費)=48万円以上 - 給与収入55~103万円未満の主婦の場合:
給与の課税所得(年収-55万円)+ 事業所得(売上-経費)=48万円以上 - 給与収入103万円以上の主婦の場合:
事業所得(売上-経費)=20万円以上
- 社会保険控除や医療費控除などは除外した場合
- 自身の計算間違いや勘違いで「確定申告が必要なのに申告してなかった」となると、無申告加算税が課せられます。
参考:確定申告を忘れたとき/国税庁
- 所得税は非課税でも、住民税の課税対象となる場合があります。
確定申告をしない場合は、市区町村に住民税の申告をしなくてはいけません。
参考:市民税・県民税の申告について/横浜市


たとえ確定申告をしない場合でも、事業費として帳簿をつける義務があります。
不安な方は、非課税の所得額でも確定申告しておきましょう。
もし、上記の確定申告が必要な所得を超えている場合は、必ず「白色申告」でもよいので確定申告をしましょう。
確定申告をしないと脱税になってしまいます。
確定申告で青色申告をするためには、所定の期間までに「所得税の青色申告承認申請書」を届け出る必要があります。
ただし、「青色申告をやめて白色申告にします!」という手続きは確定申告日の期限内ならいつでも可能です。



「青色申告じゃなくてもOK」だと思うと、安心して開業届を提出できました。
主婦が開業届を提出するときの注意点
デメリットで紹介した点と重なりますが、主婦が開業届を出す前に注意する点は2つです。
- 夫の勤め先の健康保険の扶養規定
収入関係なく、個人事業主=扶養外となる可能性あり
- 失業手当を受給する予定がないか
個人事業主は失業手当を受給できない
上記2点を必ず確認してから、開業届を提出するようにしましょう。



個人事業で大きな収入が見込めない場合、節税金額よりも健康保険料や失業手当の金額の方が大きくなって損する可能性が高いです。
青色申告のためには「事業所得」である必要があります。
「事業所得」と「雑収入」には明確な数字による線引きがないため、判断が非常に難しいです。
開業届を提出していたとしても、税務調査等のときに「事業所得の対象でない(雑収入である)」と判断されると「本来払うべき税金+延滞税」となってしまうのでご注意ください。
【簡単・無料】開業届の作成方法
開業届の様式は、国税庁のホームページでダウンロードできます。
また、お住まいの地域管轄の税務署で申請書をもうらことも可能です。
でもどう書いたらいいのか難しくてわからない・・・
そんな方には、『開業freee(フリー)』


この『開業freee』は、クラウド会計ソフトを提供する『freee』のサービスのひとつ。
いくつかの質問に答えていくだけで、簡単に開業書類を作成できます。
しかも、完全無料!!!
私もこの開業freeeのサービスを使って、開業に必要な「開業届」と「青色申告承認申請書」を簡単に作成できました。
具体的な開業届作成手順はこちら↓↓


作成した開業書類の提出方法は3種類。
- 税務署で提出する
- 税務署に郵送する
- Webで電子申告する
(マイナンバーカードお持ちなら)
マイナンバーカードがあれば、自宅にいながら電子申請で手続きを完了できます。


私は税務署に行かず、WEBですべて申請完了できました♪
\ 簡単10分!開業freee /
主婦でも開業届で立派な個人事業主に!
主婦でも開業届を出すことで、個人事業主になることができます。
人によっては開業届によるデメリットもありますが、基本的にはメリットの方が大きいです!


今後「在宅ワークやブログを頑張るぞ!」という意気込みのある方は、早めに開業届の提出を検討しましょう♪


「ブログ運営」に関するオススメ記事
- 【ブログの始め方】簡単&費用を抑えた副業ブログの始め方
- 【運営報告】ブログ運営1年間で稼げる?PV・収益すべて大公開
- 【ココナラ】ブログ用オリジナルアイコンをおすすめする理由
- 【ブログロゴ】ブログのヘッダーロゴの作り方
- 【検索順位ツール】PVを増やすなら!WindowsでもRankTrackerがおすすめ
- 【ブログ口座】ブログ収入の専用銀行口座を作るべし!おすすめ口座3選
- 【ブロガー開業届】扶養内の主婦が開業届!メリット・デメリットは?
- 【ブログのお金】副業の確定申告のおすすめ入門書3選